先日、20時半くらいまでいつものように残業していたときのことです。
突然笑顔の役員が席にやってきてこう言われました。
「社長と飲みにいかない?」
え、気まづいんですけど…
思わずそう言ってしまいましたね(笑)
一応私が勤務する会社は従業員は1,000名を超える
上場企業です。
社長は気さくな方ではありますが、
それでも社会人3年目のペーペーからしたら
距離の遠い存在
役員にテキトーに若手に声をかけて
という指示のもと声をかけられたっぽいですが、
「今日暇?」そう聞いてくる
同期ではないので、
きまづいのもむしろ当然と言わせてください
ただ、せっかくの機会だったこともあり、
流される形で居酒屋に拉致られることになりました。
本日はその際にいただいた薫陶を
3つに絞って共有しようと思います!
1.「自分から切ってしまえ」
最近いろんな経営者と話す中で
生意気にも自分のなかで思うことがあった
そんな疑問をぶつけた時のこと
会社は経営者の器で決まる気がしています、
器が狭い社長にあったとき
どういうサポートをすればいいのでしょうか?
社長はシンプルに
「自分から契約を切っちまえ」
そう言いました。
「あなたは何のために生きているのか?
知恵は足りないかもしれないが、
真剣に考え抜いて経営者に提案をする
それに対して向き合わないような
社長に対して貴重な時間を費やすのは無駄だ」
「即刻上司にでも言って
契約を切らせてもらえ。
こちらもプロなのだから
対等に話をできない経営者はダメだ」
発言の真意を考えると
この発言には身が引き締まる思いでした。
「契約をこちらから切る」
そう言えるほどの仕事をしていますか?
そう問われた気もしたからです。
もっと自分を磨いて、
真剣に考え抜いて仕事をして、
それでも靡かないのであれば
その経営者と付き合うのは時間の無駄
相手のことを言えるくらい
自分には厳しくあらねばならない
そう改めて思いました。
2.低採算でも気にするな
会社の全社戦略になったときのことです。
ある程度規模がある会社であれば、
複数の事業部があると思います。
当社も例に漏れず、いくつか事業部が存在しており、
私の所属する部は中小企業をメインターゲットとしているため、
他の事業部より採算が低いのです。
少しそう言ったことに対して
不満が現場から出ているということを
社長はどこからか聞いていたのかもしれません。
あまり細かく書いてしまうと
会社が特定されてしまうので(笑)
発言は若干ぼかしますね
「あのなあ、低採算とかどうでもいいんだよ
ビジネス構造が違うから
稼げる部署もあれば、稼げない部署もあるのは
当然だろう」
「大事なのは、お客様にとってどういう機能を提供できるかだ。
お前たちはしょーもない仕事をやっているのか?
断じて違う、
社会的意義のある尊い仕事をやってるだろ」
「なのに、少し忙しからと言って
死んだような顔で仕事をしているのはもったいない。
恵まれていることに気づいていないね。
中小企業の社長と若いうちから相対する、
そして、真剣に経営について考える
どれだけ恵まれているかを考えながら、
感謝して仕事をしろ」
最後少し蛇足になってしまいましたが、
後半部分は私に刺さったので
備忘として残させてください(笑)
経営として大事な視点は、
前半なのかなと思っています。
「不採算事業の撤退」
業績の悪い企業でよく聞く言葉ですが、
事業の採算性はそこまで大事ではないのかもしれません。
むしろ明確なビジョンがあるのであれば、
採算性ではなく、お客様への提供価値をあげるうえで
その機能が必要かを判断する
そういった判断軸があるのではないか
と考えさせられました。
3.「安倍が〜」「岸田が〜」あほかふざけるのも大概にしろ
最後、自身の経営論みたいなテーマで話しているときのことです。
「事業がうまくいかないときに
こういうことを言う人がいる
「安倍晋三が悪い」
「岸田文雄が悪い」
あほかと言いたい」
「経営者は従業員の雇用を預かっている。
ひいてはその家族も預かっている。
それなのにも関わらず
変えれないところに他責思考でいるんじゃない」
私は企業経営者としての回答としては満点だと思った
一方で資本主義社会の怖さをみたような気がします。
確かに変えれないことに希望をすがる経営者はいます。
「景気が回復すればもう一度うまくいく」
ただ、人口が減少する以上
大きな需要増は期待できないので、
国内市場は基本的に減少していくはずです。
それがわかっていながら、
自分で変えれないことにすがり
事業を毀損させていくのは
ナンセンスだと思うので、
どんな環境でも強い経営を目指す、
この意気込みが必要ですし、
そうした意気込みをもつ経営者の
会社はうまくいっている気がしています。
一方で、
前回記事にもしましたが、
政府の経済政策が間違っているのも
また事実なのです。
資本主義社会で成功(お金をもつ)には
相応の努力が必要です。
相応の努力の結果、
成功ができない=努力が足りない
どこかでそういうバイアスが働くのではないでしょうか。
どんな業種でも
うまくいく企業と
うまくいかない企業は出てきます。
それは仕方がないことですし、
いわゆる「パイの奪い合い」は発生します。
一方で、
「パイの全体を増やす」役割を果たす
政府をしっかりと監視しなければ、
ただただ、パイが縮小する中での
奪い合い競争に巻き込まれてしまいます。
うまくいかない原因を他者に求めるのは違いますが、
みんなで豊かになる方法を考えていきたいものですね。
最後に社長に
「経営について真剣に考えろ」
そう言葉をいただきました。
私は、
「経営とは変わるための方針を示すこと」
だと最近思っています。
ぜひみなさんの考え方も共有してくれると嬉しいです!