岸田政権についての総括をしたときは
思いもよらなかった
自民党の新総裁が誕生しました。
なんと自民党員から嫌われている
で有名な石破茂先生
様々な政局があったのだと理解をしています。
しかし、私は政治アナリストではないので、
そのあたりは専門家にお任せをするとして、
自民党の総裁選の振り返りと
わずかに残る希望について考えてみたいと思います。
その前に、
まずは石破先生おめでとうございます。
経済政策という点で個人的には支持はできませんが、
総裁への執念は
人として尊敬をします。
願わくば、蓋をあけてみれば
「まともな」経済政策を実施する
ことを僅かながらに願っています。
当初の報道-小泉進次郎氏一強-
岸田政権の総括の際に
「私たちはまた騙されるのか」
という記事タイトルにしたのは理由があります。
当時小泉進次郎氏が
ほぼ次の総理大臣で確定
と言われていた時代
確かに若いですし、かっこいいですが、
私にとっては
「それは本当にまずい」と思っていました。
実は自民党には必殺技があります。
それが
「擬似政権交代」です。
https://www.sankei.com/article/20220127-7FVXUEXJ5ROLBLAXNLP473DEUY
この記事でも一部触れられていますが、
「擬似政権交代」とは、
支持を失った政権党総裁が
退いて別の党内有力者が
取って代わることで、
国民の不満がガス抜きされて
自民党支持率は回復し、
真の政権交代は回避される
というものです。
実はこの効果は絶大です。
新政権が誕生するとその時に
自民党支持率は上がるのです。
そして小泉さんがなった場合、
何も考えてはいないのでしょうが、
謎に爽やかなので
裏金問題などは忘れられ
支持率が回復してしまうと思ったのです。
しかし、党員の皆さん
は流石に政策を見ていますね
進次郎氏は結局党員票61票と
かなり最初の予想より獲得数を落としました
これは見た目とかではなく
中身を判断したということで
すごく賞賛されることだと思っています
逆に国会委員票75名というのは、
本当に進次郎氏の政策がいいと思っているのか
はたまた我が身大事(選挙有利)
で投票したか
は選挙区の方は今後聞いてみた方がいいでしょうね
石破さんと高市さんの経済政策
さて、ところで
石破さんと高市さんは政策において
何が違うのでしょうか?
もちろん選択的夫婦別姓
の賛否などはあると思います。
一方で掲げる経済政策も相違点がありました。
PIVOTがわかりやすくまとめてくれていますが、
石破さんと高市さんは思想としては
真逆にいます
(もちろん、ある程度現実を見て柔軟に対応を変化させるでしょう)
https://shii-consultation.com/revitalize-the-economy/
ですが、現状デフレ脱却を果たせていない
日本にとって
今必要なのは間違いなく右下の政策なのです。
結局決選投票で石破さんを選んだということは
もちろんいろんなしがらみはあるのでしょうが
自民党というのは、
これまでもこれからも
緊縮財政(財務健全化)路線
でいくと宣言したと同義なのです。
あくまで今すぐという話にはならないと思いますが、
立憲民主党の党首となった
野田氏も緊縮財政思考ですので、
中期的には増税方向に向かっていくでしょう。
というか、
やりたい施策があっても
プライマリーバランスを気にしていたら
実行できないのは当然なのです。
ここに、
自民党の限界を感じた
総裁選だったと言えると思います。
微かに見えた希望
今週は1週間に2度代表戦で絶望をしました。
立憲民主党の党首は緊縮派、
自民党の党首も緊縮派。
失われた30年は40年、50年と
延長していくかもしれません。
ですが、そのなかで
私は微かな希望を同時に見出しました。
それが、高市さんが獲得した
党員票です。
直前の予想に反し
なんと一位の109票を獲得
もちろん、自民党の所謂
岩盤保守層と言われる方たちが、
リベラルな石破さんでは嫌だ
という判断を下した側面もあるでしょう。
一方で、経済政策的にみても
財政規律どころではなく、
今は「経済を財政に優先させる」
ときだと考えられた
党員も多いのではないかと考えるのです。
そして、党員・党友票の獲得地域です。
明確に高市氏=都市、石破氏=地方
という傾向が現れているように見受けられます。
基本的にブームも
知識も都会から地方へと流れていきます
今後、積極財政論は
どんどん地方にまで普及していく可能性も残ります。
普及速度が速いか、
増税確定が速いか
普通に考えれば後者だと思います。
ただ、芽がでている以上諦めずに進んでいきましょう。
これ以上日本の経済を弱らせるわけにはいきません。
近いうちに積極財政派が
連立でも2/3の議席数を獲得し、
消費税減税が実施されることを願って
それでは、また!