「どうして、あの人は振り向いてくれないんだろう」
「また同じような恋愛をして、苦しくなってしまった」
そんな悩みを抱えていませんか?
私は最近すっごいそんなことを思っていました
彼氏持ちの女の子を好きになり、
いい感じになったのですが、
最終的にはうまくいかなかった
そんなとき出会ったのが、今回紹介したい本
『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』です
タイトルだけ見て購入し、
実は女性向けの本だったということに気づきましたが、
今年度読んだ本のなかで一番自分にぐさっと刺さりました笑
著者はAV監督の二村ヒトシさん
性と愛を見尽くせば、ここまで人間心理への洞察にもつながるのか
と感嘆しました
この本には恋愛をつらくする要因と
解消するための具体的な方法が書いてあります
そして何より大切なメッセージが詰まっています
恋愛をつらくする要因
恋愛をつらくしてしまう要因はなんなのでしょうか?
本書は明確に2つ言語化してくれています
自己受容
まず1つ目は
恋愛をつらくしてしまう原因は
「自分は女として、人間として、価値が低いんじゃないか」
と心の底で思っていることにあるんです
これ男性ながら、ぐさっと刺さりましたね
自分の話で大変恐縮ですが、
そこそこ年収も高く、性格もどちらかというとよく、
ごく一般の社会人だと思いますが、
それでもどこか自分自身を認めきれていない自分がいるのです
「自分なんか…」
と思ってしまっている側面に気付かされました
自分自身を認めていない女性は、
彼氏がいないことを
「恥ずかしい」と思ってしまう場合もあるようです
これもすごく共感してしまいました
本来的には彼女がいるかどうかとかは
本人の能力・素養になにも関係ないはずですが、
どこか彼女くらいまともな人ならいるだろ
とそう思ってしまっている自分もいるのです
「恋」と「愛」の区別
次に恋愛を苦しくしている要因の2つ目は、
「恋」と「愛」の区別がついていないということと
筆者は説きます
恋と愛って違うの??
明確に違うのです!
筆者は
「恋」とは欲望であり、
「愛」とは相手を肯定するということ
だと言います。
「他の人にとられるくらいなら、殺してしまいたい、
不幸になればいい」
と思うのは恋です。
そして、それは愛ではありません。
愛と恋の、両方の感情があるから、
「恋愛」なのだと言うこともできます。
そして「恋したこと」が「愛すること」
のキッカケになることもあるでしょう。
でも「自分で自分のことを嫌いな人」
「自分自身を受け入れていない人」
には、恋した相手を愛することも、
愛せるような相手に恋をすることも、
なかなかできないのです。
この2つで恋愛に苦しんだ結果どうなるのか
心に刺さりまくった箇所をさらに
2つ引用します
心に刺さった箇所
ナルシズムについて
自己受容とは、
「私は、このままでいい。
無理しなくても生きていける」
と、ありのままの自分を認めて
受け入れることです。
ナルシズムが「自分への恋」だとすれば、
自己受容は「自分への愛」だと考えると、
わかりやすいでしょう。
(中略)
「私は自分が好きなのに、
同時に、すごく自分が嫌い」
と思ったこと、ありませんか?
(中略)
あなたが「自分を好き」なのはナルシズムの意味で好きなのだし、
「自分を嫌い」なのは自己受容できていないという意味で嫌いなのです。
(中略)
自己受容していない人が、弱い自分を守るためにナルシズムを強くしているのです。
恋愛も、自分磨きや女磨きも、
がんばりすぎると
「がんばっている自分が好き」
な女性はナルシズムだけが強くなっていき、
どんどん目標は高くなって、
それに向かって
「がんばること」自体が目的になってしまったり。
(中略)
自己受容できるようになると、ナルシズムにとらわれすぎず
自分のことも相手のこともちゃんと見えてきます。
自分には最低限「何が必要なのか」
がわかるから、
他人にも自分にも「求めすぎない」
でいられるんです。
少し引用が長くなっちゃいましたね
でも、「自分が好きなのに同時にすごく嫌い」
というのは本当にわかってしまいました
昔から私はどこかで恋愛に関わらず
友人関係でも
尊敬できる人とだけ付き合いたいと思っていました
そのためにある程度努力をするし、
努力をしていない人を見ると
「付き合わなくていいかな」と思ってしまっていたのです
でも、これは多分求めすぎなんですね
自分を受け入れることができないから、
人にも自分にも厳しい、
本当にそれだけでいいのか?
ということに26歳にしてようやく気づく
きっかけをもらうことができました
本当に求めていること
自己受容していない人たちが
他人に求めているのは、じつは
「恋されること」でも
「恋すること」でもありません。
「愛されること」です。
なのに、
ついつい「自分磨き」に夢中になりすぎたり、
「彼のためのセックス」をしたり、
「モテること」や「恋すること」
を、がんばってしまう。
がんばれば、「がんばっただけ愛されるはず」
と信じているからかもしれません。
でも、そんなあなたは、
自分の「愛されたい」という気持ちが
本当は「いったい何を望んでいるのか」
を深く考えたことはないんじゃないでしょうか。
「愛されたい」と言うことは、
「君は、今の君のままで、いいんだよ」
と受容されたいということです。
自己受容していなくても、どんなに
「より良い自分」になりたがっているとしても、
あなたは本当は、今のままで受け入れられる
ことを望んでいるのです。
そのことに気づくと、
あなたを愛さない相手を求めていることが、
バカバカしくなりませんか?
私の家庭は結構厳しくて、
父親が常に「あるべき姿」を求めてくる家庭でした
この中高がいい、この大学がいい、この就職先がいい
そういった意味で原因論ではないですが、
一度も父親にあるがままを受容してもらったことはない気がします
そして同時にすごいおばあちゃん・おじいちゃん子でもあります
これはおそらく彼らが無条件で自分を肯定してくれるから
そういった存在を恋人にも求めていたんだと気づきました
自分で自分を愛せないひとが
他人を愛せるわけないですね、
まずはあるがままの自分を自分が
1番に愛してみようと思います
自己受容の方法
本書では7つ自己受容の方法が書かれています
この記事では1つだけピックアップします
自分の「未来」を忘れてみる
ということです。
「何歳までに、こうなっていたい」
「何歳までに、こうなっていなければいならない」
「クリスマスまでに彼氏が欲しい」
というのはそれは未来じゃなくて、
予定か脅迫観念です。
(中略)
「計画していた未来や、『こうありたい』自分の欲望に、
こだわらない」
「何か『いいこと』が起きた時に、
最初に持っていた欲望や願望を、うっかり忘れてみる」
それは、つまり「ナルシズムを弱める」
ということでもあります。
(中略)
セレンディピティを意識して、
「偶然、起こったこと」をそのまま楽しんで
面白がっていると、
あなたが求めていたものより、
もっと「いいもの」が、
あなたのもとにやってきます
いったん、未来のことを忘れて、
偶然起こったことを楽しんでみましょう!
そうやって、自分を受け入れることができたら
幸せな人生が待っていると信じて、
それでは、また!!