この記事は、私が経験したコンサルの4年間を振り返ろうというものになっています。
具体的な仕事内容や、
どのように4年間を過ごしてきたかはこちら!
業界に悩んでいる就活生の皆さんや、
転職を検討されている方の
お役に少しでも立てれば幸いです!
前提
コンサル業界と言っても幅が広いので、
少し前提の整理をさせてください。
私が勤務したコンサルティング会社は、
中堅・中小企業をメインに支援する会社でした。
大企業をメインとするか、
中堅・中小企業をメインとするかで、
実はかなり違いがあります。
まず、体制としては大企業を主にメインとする場合、
シングルアサインという形態が取られます。
これは、社員は一つのお客さん先にコミットするというものです。
莫大な報酬がもらえる大企業だからこそできる
体制ですね。
一方で、中堅・中小企業を相手とする場合は、
マルチアサインという、
複数のお客さん・案件を同時に並行することが求められます。
これは、シンプルに報酬額の問題の話で(笑)
中堅・中小企業を相手としながら、
コンサルタントというある程度高い給与を賄うためには、
もちろん案件単価を高めるという工夫も必要ですが、
数を持つ必要があるということですね。
私は年間で10〜15先くらいを担当していました。
(もちろん、短期案件も存在します)
従って中堅・中小企業をメインとする場合、
比較的長時間労働となりがちではありますが、
一方で、短期間でいろんな業種をみることができるという
メリットもあります。
加えて、やはりある程度の一般解は業種において存在します。
私の場合は意図せず食品系の卸業のお客さんが多かったですが、
その場合は例えば「商品開発」をいかにできるかという点が
解の一つです。
あるお客さんで学ばせていただいた点を横展開できるというのは、
とてもよかったと思っています。
もうひとつ、大企業か中堅・中小企業を対象とするかでは、
コンサルの役割が若干違います。

これはGoogleのAIの生成結果ですが、
結構的を射ているなあと思います。
中堅・中小企業の場合は、
トップの右腕になることが求められます。
経営者の経営に対する課題意識は多岐に渡るので、
我々も採用から製造現場改善まで、
様々な領域に対して一定レベルの知識を持つことが
求められます。
また、リソースの制約で内部でできないことを、
外注先としての役割も負います。
そのため、とりわけ中堅・中小企業向けの
コンサルティングにおいては、
頭の良さよりもむしろ、
経営者に気に入られるだけの愛嬌・専門性と、
細かな実務に対しても対応できる(エクセルなどが実際に組める)
ということのほうが求められている気がします。
これから書いていくのは、
すべてこの中堅・中小企業向けのコンサルで学んだことです!
コンサル経験を経て学んだこと
マインド_顧客ファースト
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
心理学者ウィリアムジェームズの言葉ですが、
まさにその通りだと痛感しています。
コンサルとは面白い仕事で、
何を売るか、何を提供するかということは
基本的にコンサル側に任される完璧な無形商材です。
その中で、
何年も社長から役務提供を依頼されるコンサルと、
数ヶ月で役務提供が終了するコンサルがいます。
この違いはどこにあるのでしょうか?
私はこの答えこそ顧客への「愛」
(クライアントファースト)だと
4年間で強く感じました。
顧客のために土日も業務終了後も自己研鑽に励まなければいけない
説明会の際にそう説明を受けましたが、
正確にはmustではないのです。
お客さんの役に立ちたいと思う一方、
いまの自分では知識も経験も足りないから、
自己研鑽に励もうと自発的に思えるのです。
まだまだ私自身も若輩者ではありますが、
最近入社してくる新卒1年目をみるとかなり心配になります。
お客さんに教えてもらおう、育ててもらおうとしている
気配がするからです。
それはお門違いであり、
1年目であったとしてもお客さんの前では
プロフェッショナルであり、
そのために自らを育てるのです。
足らざるをしり、それを補い
ゆえにお客様から認められ、信頼され
役務が続いていく。
本質的にはどの仕事でも同じであろうことを
社会人1年目からダイレクトに感じることができたのは、
私にとって非常に大きかったのだと思います。
整理力/ファシリテーション能力
ここからは身についたスキルについて3つほど紹介していきます。
まず1つ目は、地味ですが整理力/ファシリテーション能力です。
程度問題こそあれ、
コンサルの重要な仕事の一つは、
企業を変えることです。
(もちろん一筋縄では行きませんが…)
そのための第一歩は、
どこまでいっても会議なのです。
適切な資料を準備し、
会議で意思決定をどこまで迫れるか、
メンバーの認識を揃えることができるか、
熱を持って今後やりたいことの方向性を統一できるのか、
様々ありますが、会議の質を高め、
お客様を「導く」ことが非常に重要です。
そういう会議にしていくためには何が必要なのか?
これが整理力とファシリテーション能力です。
会議の参加者は自分が思ったことを好きに言います。
一方で、こちらも導きたい会議像があるわけです。
そのため、会議者の発言を
自分の中で縦横で整理をして、
いまこの発言をしているけれども、
本来的にはここに持っていかないといけないよなあ
とか一つのことに焦点を当てすぎてるよなあ(ほかの要因があるよなあ)
とかそういう軌道修正をしていく発想が求められます。
こればかりは、座学ではなく、
何度もお客さんと対峙していく中で磨かれていくものだと感じています。
一方で、この水準はできてコンサルとしては当たり前、
さらに言えば人を動かすことができるようになって一流コンサルだと思いますので、
まだまだ研鑽を積んでいきたいと思います。
多様な階層からの視点
次に身についたスキルの2つ目としては
多様な階層からの視点です。
経営者が普段何を考えているか
ということを若いうちから知ることができる
業種というものはそれほど多くないと思います。
これを知ることができるということは、
すなわち経営課題の優先度の解像度が上がるということでもあります。
問題の優先順位がわかるので、
それを解決できるような具体的な事項を提案することができるのです。
新卒の後輩くんを引き合いに出して申し訳ないのですが、
「この会社の課題はなんだと思う?」
と問いかけをしたときに
私からすればすごく些末な、
おそらく経営者にとっても、どうでもいいような課題を答えてきます(笑)
経験によるものだと思いますが、
まだ経営者と目線が擦りあっていないんだろうなと感じています。
でも課題を明確に捉えて、
その打ち手までを示すことができ、
その一部は解決を手伝うことができるからこそ、
コンサルトして役務提供をする意味があるのです
(結果として役務も長期化します)
また打ち手を実行していく中で、
基本的には変化を伴います。
人は変化を嫌うため基本的には中間管理職からは
大ブーイングをくらいます。
コンサルの大事な役割の一つは、
そうした軋轢の中に入りながら、
経営層と現場の方向性を整えていく
手伝いをすることだと思っています。
その意味において、
一つの物事をどのように意思決定し、
それが幹部層にどのように受け止められ、
どうすれば、方向性をまとめられるか
を考えることができ、
またそのための仕掛けを学ぶことができたのは、
今後の財産になるだろうなと思っています。
数字で語る力
そしてスキルの3つ目は体験談でも紹介しましたが、
数字で語る力です。
起きている事象は数字ではすべて語れない
これは真理だと思います。
一方で、
数字で説明されないものに説得力はない。
これもまた真理だと強く痛感をしました。
とりわけ企業の業績が厳しい時、
工場の集約などを検討するときに、
数字がない状態の意思決定はありえません。
自らの主張を二回りほど年齢が上の
経営者に納得してもらうために、
誰よりも数字にこだわりきる姿勢が求められますし、
おかげで自負できるくらい数字に強くなったことは、
コンサルに入社してからこそだなと強く思います。
終わりに
1年目の終わりには残業だらけで、
一方で「ごみ」のような資料しか作れず
お客さんにも社内にも叱られ、
毎日本当にやめようと思っていました。
「価値を出すこと」を求められる業界において、
長時間働いているにも関わらず、
まったく価値が出せていない自分の状態が
何よりも嫌だったのです。
それでも周りの支えをもらいながら、
なんとか続けてこれたからこそ手に入れられたものがあります。
今後の人生においても、
こうした大変なことに直面した時に、
続けていこうそう思えた4年間でした。
今の職場への感謝を込めて
それでは、また!!