仕事ができるってどういうことなんだろう?

働いていても「この人仕事ができるなあ」と思う上司はいます


ただ、一方で自分とその先輩の距離は遠くなにをすれば

自分が仕事ができる状態に近づけるかよくわからない

そんな時出会ったのがこの本です。

この本を読は、仕事ができるとはどういう「こと」か

について実例やエピソードと共に、

ビジネス界を代表するお二人が

言語化してくれています。


まずは仕事ができる「こと」を特定し、

自分の今後に活かしていきましょう!


本の印象

日々もやもや考えていることに一つの答えをくれる本だといます。


「ああいう仕事ができる先輩になりたい」

「日々そのためにスキル(会計、英語など)を磨いている」


ですが、本当にスキルを身につければ

仕事ができるようになるんでしょうか?


そういう問いかけにより、

今後の方向性を改めて考えさせてくれる面白い本です


読者の想定


内容少し重複しますが、

この本の読者の想定は、

仕事ができるようになりたいと考えているものの、

伸び悩みを感じている人になると思います


本の中身①:「仕事ができること」の定義

仕事ができるってどういうこと??

質問としてされると意外と回答に悩みますよね


「与えられたタスクを早くこなせること」

「上司・顧客の期待値をこえるアウトプットをだせること」


色々あると思いますが、

楠木さんの定義では、「成果をだせる」ことだと言います


広い意味でお客の立場で

「頼りになる」

「安心して任せられる」

「この人ならなんとかしてくれる」

もっと言えば、

「この人じゃないとダメだ」、

そう思わせる人が僕の言う

「仕事のできる人」

です。

『「仕事ができる」とはどういうことか?』(楠木建、山口周著、宝島社、2019)』


確かに、自分の職場でも、

顧客、上司、部下からこの人にお願いすれば

なんとかなる、そう思われている人が、

仕事ができる人だと感じます。


そして、そうなるためにこの本は、スキルとセンスが重要だと主張します。

本の中身②:センスの磨き方

定義はわかったけど、具体的にどう行動すればいいの??

そんな疑問に対しても豊富な事例を用いて

わかりやすくセンスの磨き方についても教えてくれます。


スキルの磨き方に関する本は巷にあふれていますが、

センスの磨き方に関する本は珍しいのではないでしょうか?


引用① :やることの「順序」

人材育成をやってもしょうがない。

とにかく半年間でこの会社はもう血が足りなくなって死ぬ

となったときに、

やっていることそのものにはなんの新規性もなくて、

ある種当たり前のことなんですけど

全部組み合わせてみると、

その状況においてはこの並び方がひとつの解になっている。

あれこそプロの仕事。

プロのすごみは何をやるかではなく、

やることの順序。

『「仕事ができる」とはどういうことか?』(楠木建、山口周著、宝島社、2019)』

ルイス・ガースナーがIBMの立て直しをしたことに対する

2人の洞察です。

論理性に基づく順序ぎめが仕事ができる要素だと説いています。


引用②:できる人は「人間をわかっている」


初めにSuicaの技術が出てきたとき、

切符を中に入れる改札機はあったんだけれでも、

「かざす」

という行為についての理解というか、

そもそも概念が人々の中にない。

しかもかざしてもらって一定時間そこでスローダウンしなければならない。

(中略)

そこで、山中先生は人間の本能に立ち戻って考える。

で、「光るとそれに反応する」とか

「ちょっと手前に傾いていると少し速度を落とす」

というアイデアを得るんですね。

そういう人間の本能の理解を計上化するということが、

デザインの本質なんだという話です。

これも要するに人間観察ですね。

『「仕事ができる」とはどういうことか?』(楠木建、山口周著、宝島社、2019)』

できる人は、「人間をわかっている」ということのようです。


確かに、仕事ができる人は顧客の反応や、

部下の育成についても真剣に検討し結果を出しているように思います。


人への深い理解を身につけていきたいですね!


著者紹介

楠木健さんは、1964年に東京都目黒区に生まれ、

一橋大学大学院商学研究科修士課程を修了しています。


現在は一橋ビジネススクールの特任教授であり、

企業が持続的な競争優位を構築する理論を研究しています

著書『ストーリーとしての競争戦略』は有名ですね!


共同著者の山口周さんは、1970年東京生まれ、

慶應義塾大学大学院文学研究科美学美術史専攻修士家庭を修了しています。


電通、コンサルティング会社をへて現在は独立し、

人文科学と経営科学の交差点をテーマに活動を行っている方です。


著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」は有名ですね!

個人所感

この本の秀逸なところは、

「センスがある」=「仕事ができる」著者二人の思考プロセスを学べることに

あるのだと思います。


具体と抽象が大切とはよく聞きますよね?


一方でどのように事実から示唆を抜き出すかという点について

お手本はあまり多くありません


この本では豊富な事例により、お二人の抽象化プロセスを学ぶことができます


仕事ができる「こと」への理解、

抽象化の方法、

どちらも一歩視座をあげるために必要だと思いますので、


気になった方は一度手に取ってみてください!

それでは、また!!

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シイ

兵庫→愛知→神奈川、東京勤務でコンサルタントをしているシイと申します!強い経営✖️強い国づくりとは何かを考えみなさんと議論できればと思っています、(もちろんたまにゆるいことも!)よろしくお願いします!

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